ハンタウイルスが話題!クルーズ船内の感染症対応とは?元クルーが実際の流れを解説

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はじめに

クルーズ船で感染症の警報レベルが上がると、船内の空気は一変します。

全船放送で消毒作業の指示が流れ、通常業務をしていたクルーたちが一斉に清掃対応へ向かう。

ビュッフェではゲスト自身が料理を取れなくなり、食堂の雰囲気も変わります。

最近はハンタウイルス関連のニュースも話題になり、「クルーズ船で感染症が起きたらどうなるの?」と気になった方もいるかもしれません。

実際、クルーズ船では、

  • 急性胃腸炎(AGE)
  • ノロウイルス
  • コロナウイルス

など、感染力の高い症状に対してかなり厳格な対応が行われています。

私自身、実際にクルーズ船で働いていましたが、船内の感染症対策は想像以上に徹底されていました。

この記事でわかること

  • クルーズ初クルーズ船で感染症が起きた時の対応
  • 隔離中の船内生活
  • 公衆衛生管理者(Public Health Officer)の役割
  • 感染症警報レベルによる船内の変化
  • 実際の消毒・清掃体制
  • ビュッフェ運営がどう変わるのか
  • クルー目線のリアルな裏側

実際にクルーズ船で働いていた視点から、船内のリアルをまとめています。

嘔吐や下痢があれば、すぐに医務室へ連絡

クルーズ船では、

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発熱

などの症状が出た場合、すぐに船内の緊急医療対応番号へ連絡するルールがあります。

これは乗客だけではなく、クルーも同じです。

連絡後は、医務室(Medical Center)の医師や看護師から指示を受けます。

特にノロウイルスや急性胃腸炎は感染力が非常に強いため、症状の内容や回数によっては、

“最後の症状から24時間”

客室隔離になります。

この期間は、自分で食事へ行くこともできません。

代わりに、食事や飲料水は無料のルームサービスとして届けられます。

船内では、

“感染を広げないこと”

が最優先になるため、対応はかなり厳格です。

クルーズ船には「公衆衛生管理者」がいる

クルーズ船には、医師や看護師だけではなく、

“Public Health Officer(パブリックヘルスオフィサー)”

と呼ばれる公衆衛生管理者がいます。

この部署は、

  • 隔離人数
  • 症状内容
  • 発生場所
  • 感染拡大状況

などを常に監視しています。

感染症は、

「広がってから対応」

では遅いため、

“広がりそうな兆候”

の段階からかなり敏感に動きます。

実際、少しでも感染拡大の予兆が見えると、船内の空気が少しずつ緊張感を帯び始めます。

通常時でも、船内はかなり衛生管理が厳しい

そもそもクルーズ船は、通常時からかなり衛生管理が厳しい環境です。

例えば、

  • 共用部の定期消毒
  • 手洗い推奨
  • 食事前の手洗い案内
  • 食品衛生チェック

などは日常的に行われています。

特に食事前は、

「手を洗ってください」

と何度も案内されます。

また、清掃スタッフも常に共用部を巡回していて、

  • 手すり
  • エレベーター
  • ドアノブ

などは頻繁に消毒されています。

実際に働いていると、

“衛生管理は日常業務の一部”

という感覚でした。

注意レベルになると、船内の雰囲気が変わり始める

感染拡大の兆候が出ると、船内は「注意レベル」に入ります。

この段階になると、ゲストが少ない時間帯を狙って、

  • エレベーター
  • ラウンジ
  • 共用トイレ
  • 手すり
  • ドアノブ

などが通常よりかなり強力に消毒されます。

実際には、

“除菌スプレーでびしょびしょになるレベル”

で消毒を行います。

しかも、使用する消毒液は通常時より濃度が高くなります。

この濃度にも厳密な基準があり、細かく管理されています。

この頃になると、船内には消毒液の匂いがかなり広がり、

「あ、今かなり警戒しているな」

という空気をクルー側も感じ始めます。

警報レベルになると、クルー総出で対応が始まる

さらに感染拡大リスクが高まると、「警報レベル」に入ります。

ここまで来ると、船内の雰囲気はかなり変わります。

まず事前メールで、

  • どの部署が
  • どのエリアを
  • どの方法で消毒するか

など細かい指示が出されます。

そして当日は全船放送が流れ、通常業務とは別に、クルー総出で大規模な清掃・消毒作業が始まります。

消毒対象は、

  • 共用エリア
  • クルー専用エリア
  • バックオフィス
  • ゲストから見えない通路

まで広がります。

船全体が、

“感染拡大を止めるモード”

に切り替わる感覚です。

客室のリネンも全交換される

警報レベルでは、

  • シーツ
  • タオル
  • 枕カバー

など、客室リネンも全交換されることがあります。

そのため、寄港地では大規模清掃のために、

“乗客全員に一度下船してもらう”

ケースもあります。

どうしても船内に残りたいゲストには、特定ラウンジに集まってもらい、その間に客室清掃が行われます。

この作業量はかなり大きく、船全体が非常に慌ただしくなります。

ビュッフェから「共用トング」が消える

感染症警報レベルで特に印象的なのが、ビュッフェの変化です。

通常はゲストが自分で料理を取りますが、この段階になると、

  • クルーが取り分ける
  • ゲストはトングを触れない

という方式に変わります。

これは、

“複数人が同じトングを触ることによる感染”

を防ぐためです。

この対応はゲスト用だけではなく、クルー食堂でも同じです。

その結果、

  • 食堂の回転率低下
  • 人手不足
  • 通常業務以外への配置転換

などが起こります。

普段は別部署のクルーまで食堂対応へ入ることもあり、船内全体の負担がかなり増えます。

隔離対応は、実はかなり大変

隔離されているゲストやクルーには、医務室から定期的に確認電話が入ります。

例えば、

  • 下痢は続いているか
  • 嘔吐は止まったか
  • 発熱はあるか

などを数時間おきに確認します。

ただ、隔離人数が増えると、医務室だけでは対応しきれなくなることもあります。

そのため、

  • 他部署スタッフ
  • 日本語対応スタッフ
  • 本来別業務のクルー

などがサポートに入ることもあります。

特に日本語が話せないゲストへの対応では、日本人クルーが通訳や確認対応に呼ばれることもありました。

実際、感染症対応は船全体にかなり大きな負担がかかります。

場合によっては、通常業務+感染症対応で、クルー側の疲労感もかなり強くなります。

実際に働いて感じたこと

ニュースだけを見ると、

「クルーズ船=感染症」

というイメージを持つ人もいるかもしれません。

ですが実際に働いて感じたのは、

“クルーズ船は想像以上に衛生管理に厳しい”

ということでした。

もちろん、感染リスクをゼロにすることはできません。

ですが、

  • 医療対応
  • 衛生管理
  • 清掃体制
  • 感染拡大防止ルール

などは、かなり細かく作られています。

実際、感染症対応では、

“船全体で感染を止める”

という意識が強く、部署を超えて協力しながら対応していました。

おわりに

クルーズ船は、多くの人が集まる特殊な環境です。

だからこそ、

  • 手洗い
  • 体調管理
  • 症状がある時の早めの申告

など、一人一人の行動もかなり重要になります。

また、実際に働いてみると、船の裏側では多くのスタッフが安全や衛生を守るために動いていることを強く感じます。

このブログでは、クルーズ船でのリアルな船内生活や、元クルー視点の裏側についても発信しています。

これからクルーズ船に乗りたい方、働いてみたい方の参考になれば嬉しいです。

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