はじめに
クルーズを調べていると、「港湾費用」という聞き慣れない言葉を目にして、
「表示されている旅行代金とは別に請求されるの?」
「結局、いくらかかるの?」
と不安になった方も多いのではないでしょうか。
特に初めてのクルーズでは、いつ支払うのか、なぜ必要なのか、あとから追加請求されるのかなど、分からないことが多く、なんとなくモヤっとしてしまいがちです。
この記事でわかること
これらのポイントについて、この記事ではクルーズ初心者の方に向けて、専門用語をできるだけ使わずに分かりやすく解説します。
事前に知っておけば心配する必要のない費用なので、「よく分からないから不安…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
クルーズ旅行の基本を一通り知りたい方は、こちらの完全ガイドもあわせてご覧ください。
港湾費用とは?簡単に言うと何のためのお金?
クルーズを調べていると出てくる「港湾費用(こうわんひよう)」という言葉。
初めて見ると、
- 表示価格とは別にかかると書いてある
- 何に使われているのか分からない
- なんとなく追加請求みたいで不安
と感じる方も多いと思います。
でも実は港湾費用は、クルーズではごく当たり前に発生する、シンプルな費用です。
港湾費用の定義(超かみ砕き)
港湾費用とは、クルーズ船が港を利用するために必要な使用料のことです。
クルーズ船が港に入ると、
- 港に停泊するため
- 出入国や保安に関わる設備を使うため
- ターミナルや港の施設を利用するため
といったコストが港側に発生します。
この費用を船会社が港に支払い、その一部を乗客が分担して負担している、それが港湾費用です。
難しく考えずに言うと、「港を使わせてもらうためのお金」と思っておけばOKです。
航空券やホテルにはない、クルーズ特有の費用
「飛行機やホテルには港湾費用なんてないのに、なぜクルーズだけ別なの?」と感じる方もいるかもしれません。
これは、クルーズ船が1回の旅行で複数の港を利用するという、クルーズならではの仕組みが関係しています。
- 航空券 → 空港使用料は最初から含まれていることが多い
- ホテル → 建物の使用料は宿泊代に含まれている
- クルーズ → 複数の港を使うため、港ごとの費用が発生する
そのためクルーズでは、港に関わる費用を「港湾費用」として別枠で表示するケースが多いのです。
決して、
- 怪しい追加料金
- あとからこっそり請求される費用
というわけではありません。
最初から必要なことが分かっている、正当な費用なので、仕組みを知っていれば過度に心配する必要はありません。
港湾費用には何が含まれている?
港湾費用と聞くと「一体何の料金がまとめられているの?」と気になりますよね。
ここでは、クルーズで一般的に含まれている内容を、難しい言葉を使わずに説明します。
主な内訳
港湾費用には、主に次のようなものが含まれています。
- 入出港料
クルーズ船が港に入ったり、出たりするための基本的な料金です。港を利用する以上、必ず発生する費用になります。 - ターミナル使用料
乗下船や出入国手続きを行うクルーズターミナルの利用料です。建物や設備、スタッフの運営にかかる費用が含まれています。 - 入国・出国関連の手数料
出入国審査や税関、検疫などに関わる費用です。クルーズの場合、これらの手続きは港側や国の機関が関与するため、そのコストが発生します。 - セキュリティ・管理費用
港湾エリアの警備や保安検査、船と港をつなぐ管理体制のための費用です。大勢の乗客が安全に出入りするために欠かせない部分でもあります。
これらを個別に請求されることはほとんどなく、まとめて「港湾費用」として表示されています。
寄港地が増えると高くなる理由
港湾費用は、寄港する港の数が増えるほど高くなる傾向があります。
その理由はとてもシンプルで、港を使う回数が増える=支払う港湾関連の費用も増えるからです。
日本発着+海外寄港の仕組み
日本発着クルーズでも、
- 日本の港
- 台湾や韓国などの海外の港
それぞれで、入出港や出入国に関わる費用が発生します。
特に海外寄港地では、
- 出入国管理官が関与する
- セキュリティ体制が追加される
といった理由から、日本国内の港より港湾費用が高くなることも珍しくありません。
台湾・韓国が入るとどうなる?
例えば、
- 日本発着のみ(国内クルーズ)
- 日本発着+台湾・韓国寄港
を比べると、後者のほうが港湾費用は高くなるケースが多いです。
これは、
- 台湾・韓国それぞれの港で港湾費用が発生する
- 出入国関連の手続きが増える
ためで、「行き先が増えた分、必要なコストも増えている」と考えると分かりやすいでしょう。
料金が上がっているように見えても、中身はちゃんと理由のある費用なので、過剰に不安になる必要はありません。
港湾費用はいくらかかる?
クルーズを検討していると、「港湾費用って結局いくらなの?」と気になりますよね。
ここでは、日本発着クルーズを中心に、金額の目安と考え方を分かりやすく紹介します。
港湾費用を含めたクルーズ全体の費用感については、こちらの記事で詳しくまとめています。
日本発着クルーズの目安
日本発着のクルーズでは、港湾費用は1人あたり数万円前後に設定されていることが一般的です。
ただし、この金額は一律ではなく、
- クルーズの日数
- 寄港する港の数
- 船の大きさや航路
などによって幅があります。
そのため、予約画面やパンフレットで表示されている港湾費用を見て「思ったより高い」「あとから追加された費用なのでは?」と心配する必要はありません。
あらかじめ含まれることが分かっている、クルーズ特有の必要経費と考えると安心です。
台湾・韓国を含む場合の傾向
台湾や韓国など、海外寄港地を含むクルーズでは、日本国内のみのクルーズと比べて、港湾費用がやや高くなる傾向があります。
これは、
- 海外の港でも港湾費用が発生する
- 出入国に関わる手続きが増える
といった理由によるもので、内容が特別に変わるわけではありません。
台湾寄港クルーズの実例イメージ
例えば、日本発着で台湾に寄港するクルーズの場合、
- 日本の港での港湾費用
- 台湾の港での港湾費用
の両方が含まれるため、国内クルーズより合計金額が高く見えることがあります。
ただし、これは「寄港地が増えた分、必要な費用も増えている」だけで、不透明な追加料金ではありません。
なお、台湾や韓国に寄港クルーズでは、港湾費用とは別に出入国手続きやビザの有無も気になるポイントです。
港湾費用はいつ・どこで支払う?
港湾費用について調べていると、「これはいつ払うの?」「あとから請求されるの?」と不安になる方も多いと思います。
結論から言うと、ほとんどの場合、港湾費用は予約時点ですでに支払っています。
ここでは、その仕組みを分かりやすく説明します。
予約時に含まれているケース
多くのクルーズでは、港湾費用は
- クルーズ代金とは別枠で表示されている
- でも実際は、予約時に一緒に決済されている
という形になっています。
そのため、
- 乗船後に港湾費用だけ別で支払う
- 寄港地で現金を請求される
といったことは、基本的にありません。
「別途 港湾費用〇〇円」と書かれていると不安になりますが、これは後払いという意味ではなく、内訳として分けて表示しているだけの場合がほとんどです。
請求タイミングは「予約時のみ」で、乗船後に請求されることはほぼありません。
クルーズ会社・予約サイトによる違い
港湾費用が分かりにくく感じる理由のひとつが、クルーズ会社や予約サイトによって表示方法が違うことです。
例えば、
- クルーズ代金とは別に港湾費用を明記する
- 合計金額に含めて表示し、詳細欄に内訳を書く
など、表記の仕方はさまざまです。
そのため、
「あとから追加で請求されるのでは?」
「予約後に金額が変わるのでは?」
と感じてしまいがちですが、実際には予約時に提示された金額が最終金額であるケースが大半です。
不安な場合は、
- 「港湾費用は予約時に支払い済みか」
- 「乗船後に別途支払いが発生しないか」
を予約画面や注意書きで確認すれば、より安心できます。
港湾費用は返金される?キャンセル時の扱い
クルーズを検討していると、「もしキャンセルしたら、港湾費用は返ってくるの?」と気になりますよね。
ここでは、一般的な港湾費用の返金ルールについて説明します。
基本は返金不可なケースが多い
港湾費用は、基本的に返金不可とされているケースが多いです。
その理由は、
- 港湾費用は、港や国の機関に支払われる公的な費用である
- クルーズ会社の判断だけで返金できない項目が含まれている
ためです。
そのため、
- 自己都合でのキャンセル
- 出港直前や出港後のキャンセル
の場合、港湾費用も含めて返金されないことが一般的です。
「クルーズ代金とは性質の違うお金」という点を知っておくと、納得しやすいかもしれません。
例外的に返金されるケース
ただし、すべての場合で絶対に返金されない、というわけではありません。
状況によっては、例外的に返金されるケースもあります。
出港前キャンセルの場合
出港までまだ日数があり、クルーズ会社のキャンセル規定上、返金対象となるタイミングであれば、
- クルーズ代金の一部
- 港湾費用
が返金されるケースがあります。
返金の可否は、予約したクルーズ会社や旅行会社の規定によるため、キャンセルポリシーを必ず確認しておきましょう。
天候などによる寄港地変更の場合
台風や悪天候、港の事情などにより、
- 寄港地が変更
- 寄港数が減る
といった場合には、使われなかった港に関する港湾費用が返金されることもあります。
ただし、
- 全額ではなく一部返金になる
- オンボードクレジット(船内利用額)として返される
など、対応はケースバイケースです。
そのため、「必ず返ってくる」と期待するよりも、状況に応じて調整されることがあると考えておくと、気持ちが楽になります。
港湾費用は子ども・乳幼児も必要?
「子どもや赤ちゃんでも港湾費用はかかるの?」初めてのクルーズでは、意外と気になるポイントですよね。
結論:年齢に関係なく必要なケースがほとんど
結論から言うと、港湾費用は子ども・乳幼児であっても必要になるケースがほとんどです。
その理由は、港湾費用が
- 港やターミナルを利用するための料金
- 出入国やセキュリティに関わる費用
といった、「人が港を利用すること」自体にかかる費用だからです。
そのため、
- 大人か子どもか
- 1人でベッドを使うかどうか
といった条件は、基本的に関係ありません。
無料になりにくい理由
航空券やホテルでは、
- 乳幼児は無料
- 子ども料金が設定されている
といったケースがありますが、港湾費用はそれとは性質が異なります。
港側から見ると、
- 下船する人数
- 出入国管理やセキュリティの対象人数
は、年齢に関係なくカウントされるため、
子どもや乳幼児であっても費用が発生する仕組みになっています。
例外はある?
まれに、
- クルーズ会社独自のキャンペーン
- 特定の航路・港のみの特別対応
として、港湾費用の一部が割引されるケースもあります。
ただしこれは例外的で、基本的には「大人と同額」と考えておくのが安心です。
不安な場合は、予約時の料金明細で
- 「港湾費用」
- 「Port Charges」「Port Fees」
といった項目を、人数分チェックしてみてください。
子ども連れでのクルーズ準備や注意点については、こちらの記事でまとめています。
<子連れ注意点 記事作成中>
港湾費用と「船内チップ・税金」との違い
クルーズの料金を見ていると、
- 港湾費用
- 船内チップ(サービスチャージ)
- 税金・手数料
といった項目が並び、違いが分かりにくく感じる方も多いと思います。
ここでは、よく混同されがちな3つの費用の違いを整理して説明します。
港湾費用
港湾費用は、
- 港を利用するための使用料
- クルーズターミナルや出入国に関わる費用
などをまとめたものです。
特徴は、
- 港や国の機関に支払われる公的な費用
- 年齢に関係なく必要なケースが多い
- 基本的に返金や調整ができない
という点です。
船内チップ(サービスチャージ)
船内チップは、
- 客室係
- レストランスタッフ
- 船内サービススタッフ
などへのサービスに対する費用です。
特徴としては、
- 船会社ごとに金額や仕組みが異なる
- 事前に含まれている場合と、船内で加算される場合がある
- 船内で減額・調整できるケースもある
といった点が挙げられます。
税金・手数料
税金・手数料には、
- 消費税
- 海外の税金
- 各種事務手数料
などが含まれます。
特徴は、
- 法律や制度によって定められている
- 個人の判断で外すことはできない
- 予約時点で確定していることが多い
という点です。
どれが必須で、どれが調整できる?
3つの費用を、調整の可否で整理すると次のようになります。
- 港湾費用:必須(基本的に調整不可)
- 税金・手数料:必須(調整不可)
- 船内チップ:船会社によっては調整可能
そのため、「思ったより高くなった」と感じた場合でも、港湾費用や税金ではなく、チップの扱いを確認することで納得できるケースもあります。
船内チップについては、実際に乗船したときの体験をもとに、金額や調整方法を詳しく解説しています。
<チップ 記事作成中>
港湾費用で失敗しないためのチェックポイント
港湾費用は、仕組みを知らないと「思っていたより高かった」「あとから増えた気がする」と感じやすいポイントでもあります。
ここでは、予約前にチェックしておきたいポイントをまとめました。
予約前に見るべき表示箇所
クルーズを予約する前に、まず確認したいのが料金の表示方法です。
特にチェックしたいのは、次の2か所です。
ツアー代金内訳
旅行会社や予約サイトでは、
- クルーズ代金
- 港湾費用
- 税金・手数料
が別々に表示されていることがあります。
「ツアー代金」だけを見て判断せず、内訳までしっかり確認することが大切です。
小さく書かれている注意書き
料金ページの下部や、「※」「注」「ご確認ください」といった形で、
- 港湾費用は別途必要
- 表示価格はクルーズ代金のみ
と書かれていることもあります。
文字が小さく目立たないことも多いので、スクロールして最後まで読む習慣をつけておくと安心です。
「安い!」と思ったときに確認すること
「他より安い!」と感じたクルーズは、表示方法の違いでそう見えているだけ、というケースも少なくありません。
総額表示かどうか
まず確認したいのは、
- 港湾費用や税金を含んだ総額表示か
- クルーズ代金のみの表示か
という点です。
総額で比べないと、正確な比較はできません。
港湾費用が別か、込みか
港湾費用についても、
- 料金に含まれている
- 別途記載されている
どちらなのかを確認しましょう。
「別途」と書かれていても、すでに予約時に支払う金額に含まれていることも多いため、「あとから請求される」と早合点しないことも大切です。
港湾費用に限らず、初めてのクルーズでは「知らなかった」で後悔しやすいポイントをまとめた、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 港湾費用はクルーズ代金とは別に、あとから請求されますか?
いいえ、ほとんどの場合あとから請求されることはありません。
港湾費用は「別途記載」となっていることが多いですが、実際には予約時にクルーズ代金と一緒に支払い済みになっているケースがほとんどです。
乗船後や寄港地で、港湾費用だけを別に支払う必要は基本的にありません。
不安な場合は、予約画面の「料金内訳」や注意書きを確認すると安心です。
Q2. 港湾費用は乗船しなかった場合や途中下船した場合でも返ってきますか?
原則として返金されないケースが多いです。
港湾費用は、港や国の機関に支払われる公的な費用が含まれているため、自己都合でのキャンセルや途中下船では返金対象外となることが一般的です。
ただし、
- 出港前のキャンセルで返金対象期間内だった場合
- 天候などによる寄港地変更・寄港中止
など、状況によっては一部返金や調整が行われるケースもあります。
詳しくは、予約したクルーズ会社のキャンセル規定を確認しましょう。
Q3. 港湾費用は現地通貨や外貨で支払う必要がありますか?
いいえ、日本発着クルーズの場合は日本円で完結することがほとんどです。
港湾費用は、予約時に日本円でクルーズ代金と一緒に支払われるのが一般的で、海外寄港地が含まれていても、現地通貨で支払う必要はありません。
そのため、
- 現金を用意する
- 為替レートを気にする
といった心配は基本的に不要です。
おわりに
港湾費用は、仕組みを知ってしまえば特別に不安になるような費用ではありません。
表示のされ方が分かりにくいだけで、クルーズに欠かせない必要なコストです。
事前に内容や目安を知っておけば、「知らなかった…」と後悔することも防げます。
ぜひ安心して、クルーズの計画そのものを楽しんでくださいね。
クルーズの費用は港湾費用以外にも、事前に知っておくと安心できるポイントがいくつかありますので、初めての方はこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。







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